2010/03/30

「歩く」を実践―隅田川ぶらり

 ビルだらけの東京にも幾つかの川が流れています。地図を見ると川幅も段ちに広い荒川が最初に目に付きますが、情緒という点では、そして江戸とのつながりで言えば隅田川だと思います。


ということで、東京の中の江戸を歩いてみましょう。


「ちい散歩」というテレビ紀行番組がありますが、コースを決めて歩く道々お店を訪ねたり、川や木々と親しんだり、かつての時代の話を聞いたりする散歩とはこういう楽しいものだということを教えてくれます。



 では、どう歩くか、どんな楽しみを見つけられるか、事前にそのコースのことを調べておくのもコースを知る上で、楽しむ上で、無駄な歩きをしない上でも大事だと考えます。


 コースを隅田川畔に決めます。どこからどこまでをコースにするかは自由ですが、4月は桜の季節、それなら、隅田川の始まる「千住大橋」から「吾妻橋」までにしましょう。


 隅田川ってどんな川だろう。予備知識を入れておくと親しみも湧いてきます。



「名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと」
平安時代の『伊勢物語』にあるこの和歌をはじめ、隅田川は能曲や歌舞伎、文学作品の題材に使われています。


 荒川の岩淵水門のところで分かれた川が隅田川で、都心東部、下町を縦断して東京湾に注ぐ23.5kmの川です。


「大川端」という言葉を聞いた方も多いかと思いますが、これは江戸時代、吾妻橋あたりから下流を「大川」と呼ぶようになり、その右岸、吾妻橋から新大橋あたりまでを呼んだ名称です。

2010/03/28

ウォーキングで自分磨き

あらためて言うまでもなく、歩くということは「美と健康」づくりの源です。
歩くことで血流が活発になり内臓も脳も刺激を受けて楽しく働いてくれます。

これまで散歩的ウォーキングのお話をしてきましたが、
さらに「美しさ」を追求するウォーキングについては
例外的に、専門のレッスンを受けることをお勧めします。

万事に共通していると思いますが、
コーチがつくと、無駄なく効率的にワザを習得することができます。

ハイヒールをはいた形のいい脚、颯爽と歩く女性は吸い込まれるような美しさを放ちます。
反面、和服にぞうり履きでの歩きには和の艶やかさを漂わせて素敵です。
美しい歩きに共通しているのは、背筋をシャンと伸ばした姿勢の良さです。

うつむき加減では印象は暗くなります。
仰け反りぎみでは尊大にみえます。

背筋にぼうが一本通っている感じで、
顔を正面に向けて明るく元気な印象を与えましょう。

専門のウォーキングレッスンでは、
たとえば、ハイヒールの選び方、履き方から、
腰や膝への負担のない正しい筋肉の使い方、
背筋の伸びたきれいな姿勢が身につくようにしてくれるはず。
見違えるようなウォーキングが身につきます。

その結果―

ヒップアップ、肩こりや腰痛が軽くなり、
明るく自然な明るい表情、そして気持ちが前向きになるでしょう。

レッツトライ !

2010/03/26

ムダをはぶく 目的とコースづくり

 ただぶらりぶらりの散歩は、ここでお話している「歩く」には入りません。からだを美しく健康にするための「歩き」についてお話しています。

 そのためには目的とそのための歩き方を考えておきます。

・街のA地点からB地点まで風景を楽しんで歩こう。
・○○の写真を撮ることを目的に訪ね歩いてみよう。
・□□をスケッチして歩いてみよう。
・レトロな洋食屋さんを探して歩いてみよう。
・隅田川の橋を北から訪ねてみよう。
・浅草という限定地区を歩いて古きを訪ねてみよう。
・四十七士の史跡を訪ねてみる。
・東京に残る江戸を歩く。
・京都祇園界わいに情緒を求めて歩く。
・長崎に龍馬の足跡を訪ねる。
・山下公園、中華街、元町、横浜山手を歩く。
・美術館を訪ねて。
・都会に田舎発見の旅。
・スイーツの名店地図をつくろう旅。
・桜の名所を歩く。

 コースづくりはいくらでもあります。

 コースは決めた。じゃ出かけよう。ちょっと待ってください。むやみ歩くのはおすすめできません。ヘタすると疲れるだけです。
それにあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、あるいは同じ道を何回も往復したりすることになりかねません。写真を撮りそこなって戻ったりすることはよくありますが、時間をムダにしてしまいます。

 初めてのところを歩くには、事前に地図やガイドをよくみて効率のいいコースづくりをしておくことをお勧めします。

2010/03/24

歩くと体にいいワケ

 第一回目のときに、「元気そうだ」と言われたということを書きましたが、美しくなると同時になぜ健康になるのでしょうか。

 歩くことで脚の筋肉が鍛えられて強くなることは容易に考えられますが、同時に呼吸が活発化されることで血液循環が促進されることが大きなポイントです。血液は体の隅々に新鮮な酸素を届け、老廃物を回収します。そのことで内臓も強化されること考えられます。

 また血圧か下がるという研究結果があるようです。それは血圧上昇には交感神経が関係しているのですが、歩くという動作は交感神経の興奮を抑える効果をもたらすからではないかというのです。

 歩行は有酸素運動です。こんなこともあるでしょう。脳への刺激です。行動的に出ると脳は刺激を受けて気分的にも快くなり、それがまた脳を刺激し活性化をもたらすというのです。景色が変わることも刺激になります。木々や草、花、建物などの色、川音や過ぎる風の音、においなど環境が変わっていくことで脳は快感を得るはずです。そう、気分転換によってリラックスや元気を得ることになります。

 ただ、やや歩幅を広めにリズミカルに歩くことが大切です。そしてムリをしないこと。自分のペースで歩くことです。時には妻や夫、恋人、気のあった友だちとおしゃべりしながら歩くのもいいでしょう。

2010/03/22

ウォーキングのときの服装と持ち物

まずは服装

1 基本

・ からだを締め付けないもの、動きやすいものを選びましょう。

・ 次に体の水分を吸収蒸散する機能のあるアンダーウェア、
  
  シャツ、アウターを選びます。


2 秋から冬

・ 防風素材・防風加工を施したのもの、
  襟元や袖口、腰部から風の侵入を防ぐ工夫がほどこされているもの。

・ 首筋の保温を目的にマフラー類や手袋を。

・ 冬であっても頭部保護のキャップかハットをかぶりましょう。


3 春から夏

・ 汗を蒸散しやすく風通しのいい服装。軽くて柔らかい素材のものを選びましょう。

・ 帽子は必需。むれないもの。

・ 真夏。露出した肌部分はすぐ日焼けします。ケアが必要。



持ち物

・ 両手を使えるようにリュックがおすすめ。
  腕に負担をかけると姿勢のバランスや歩くリズムをくずします。

・ 飲料水。

・ メモ帳と筆記具。

・ 地図 / 旅ガイド。

・ 場合によって突然の雨用のポケッタブルレインコートや折りたたみの傘。

・ バンドエイド・傷薬・常備薬・虫さされの薬。

・ 日焼けどめ塗布薬。

・ ハンカチやタオル。

・ カメラ / スケッチブックなど。

・ 携帯電話。

・ GPS / 磁石

・ チョコレートや飴

2010/03/20

ウォーキングシューズを選ぶコツ

 散策のときに履くシーズはウォーキング専用のにしましょう。 



◆コツの1 シューズには役目がある

軽い運動靴がいいだろうと見境なく履くのは危険です。
それぞれに役目があるからです。
 
たとえばジョギングシューズやランニングシューズ。
これらは歩くためではなく走るためにつくられているので、
たしかに軽いのですが、踵が薄めになっているため足への衝撃が強めで、
歩きに用いると疲れやすいのです。
歩くためにはウォーキングシューズを選びます。


◆コツの2 あとで後悔しないために

注意点 A 基本
・タイミングは足が太る夕方
・ウォーキングシューズであることを確認
・革製か布地製か合成かを選びます
・かかとや土踏まずの部分がしっかりつくられているか
・底部がかんたんに曲がるか(歩くときに大事)

注意点 B 実際に履いて歩いてみて
・つま先に余裕があるか
・つま先やかかと、側面(くつ幅)が窮屈で擦れることがないか
・逆に足がくつの中で踊るほどゆるいか
・シューズのかかと部分が擦れないか
・土踏まず部分が足に隙間やあたりなくぴったりしているか
・靴底のクッション性
・履き・脱ぎがらくにできるか
・紐のあるタイプでは締め具合(すぐゆるんだり、解けたりしないか)

注意点 C 機能性
・撥水性、防水の確認
・シューズ内の蒸れの蒸散性
・濡れた路面や凸凹の道でしっかり路面をつかむか確かめてください
・自分でよく確かめ、店員に訊ね、自分のなかで妥協はしない

2010/03/18

美しいボディ・アンド・スタイルをつくる自分チェック

おー、みっともない4連発

◆その1

膝が伸びきらず少し曲がったままヒョコヒョコ歩く女性。

ヘアも、メイクもバッチリ。ファッションもOh! ハイヒールも個性的。
なのに、せっかくの美しさが台無し。

振り出した脚が着地するときをショーウインドウで見てほしいと思います。


◆その2

 くつが可哀そう。そう言ってあげたくなる人。
 
ブーツを履いたひとに多く見受けられます。
後ろから見るとヒールが「ハ」の字型になっていたり、
「逆ハ」の字だったり、左右のどちらかが傾いていたり。

ご本人は気づいていないのでしょうか。友達や彼はナニも教えてくれませんか?


◆その3

ヒールのないブーツの内側の側面をかかと代わりにしている女性。

かかとのほぼ1/3近くとかかとに続く内側の革を踏みつけて歩く、
つまり、足が靴のなかで内側にズレているのですが、
これはX脚の持ち主に多いようです。


◆その4

エスカレーターの破壊者か。

エスカレーターを、急いでもいないのに歩いて上り下りする人が
とても多いのは不思議ですが、
エスカレーターを壊してやるといわんばかりに
ドタドタと、くつを叩きつけている人をよく見かけます。
扁平足か、からだのどこかがおかしいのかもしれません。



 どんな靴の履き方をしているか、歩き方をしているか、セルフチェックです。
もっと自分に関心を持ちましょう。

2010/03/16

「たのしく」がキーワード

 以前、東京は3月に入って大雪に見舞われたことがりました。今年は暖かくなったと思ったら、次の日は真冬なみになったりと、バカにしてるのかと思うほど寒暖の差が目まぐるしく激しく変化します。

 突然の路面凍結に見舞われるかもしれません。そんなとき、ふだんから正しい姿勢、正しい歩き方を心がけ手いる人と、そうでない人とでは歩き方に差がはっきり出ます。

 滑らないようにとヘンに力を入れて歩いていると、体のバランスをくずしやすくなります。かえって滑って痛い思いをするものです。正しい姿勢、正しい歩き方をしていて自然にバランスをとることを身に着けている人は路面の状態に合わせることがうまいはずです。


 さて、歩き方ですが、ダラダラと歩かないことです。ショッピングにつきあって疲れるのは、ダラダラに近い歩き方であること、プラス自分のものを探しているのではないからです。

 目的をもって楽しく歩きましょう。常に大股で早く歩く必要はないと思います。スピードに緩と急を自在に取り混ぜ、リズミカルに歩きましょう。大股で歩くときは腕を振って。

 わたしは、触れ合った人とお話したり、初めての被写体との出会いに驚いたりと、けっこう楽しくやっています。これがまたいいのでしょう。意識をしてはいないのですが、多くの場合けっこうスタスタとやや大きめのストライドで早めに歩いているようです。

 そして、いつの間にか2時間でも3時間でも半日でも、歩きっぱなしで疲れなくなったのだからエー?です。

 これは事実です。正直わたしは若くはありません。

 最初に書いたように、見違えるように血色もよく元気になりました。

 やってみてください。

2010/03/14

歩く前にまず自分の姿勢をチェック

◆ムリなく歩くためにも姿見などで〈立ち姿〉をチェック


●{正面}から見る  

・どちらかの肩が上がっていたり、下がったりしていないか。
   (ショルダーバッグの愛用者は、バッグをかけている側の肩を上げがち)

・頭がどちらかに傾いていないか。

・腰のラインが水平(床に平行)か。


●{横}から

・ 顔がうつむいていないか。
・ 逆にあごがあがっていないか。
・ 前かがみ、猫背になっていないか。
・ お腹を突き出て腰が下がっていないか。
・ そっくり返っていないか。
・ 膝が伸びているか。



◆姿勢の悪さが不健康につながる例

・ 重い頭を支える首が猫背で頭の真下にないと、肩や首の凝り、頭痛を引き起こします。
    (パソコンや書き物するとき日常的に前かがみとなり頭を前に出している人に多く
    見られます)

・ 前かがみで長い時間立っていたり、長時間立っていると疲れて肩や頭部が前に傾いたり、腰がさが     りお腹が前に出たりして腰に負担がかかり腰痛につながります。

・ 椅子に浅く座ると肩と腰の位置が傾き、腰に余計な加重を与えたり不安定な姿勢をつくります。腰     痛の原因のひとつです。

・ 脚を組む姿勢も歪みをつくり出す原因です。


◆姿勢の矯正 

・ 正しい姿勢を意識するようにします。

・ ひどい歪みは整体の専門家の指導を受けてください。

2010/03/12

美しい自分を創るのは実は簡単

 街なかで見るたくさんの人。姿勢も歩き方もまちまちです。

 前かがみの人は背中がまるまっています。そうすると歩幅が狭くなり、こせこせと歩くようになります。
みすぼらしく見えるだけでなく、躓きやすくなります。

 内股で歩く人。自分の足を踏みかねない極端な人もいます。ひざが変形していきますよ。痛みも。

 反対に肩をゆすって歩く人。威嚇です。コミュニケーションの下手な、あるいは拒絶を体で表現しています。

 スッスッと歩く人。脚を振り出すようにして歩く人、カッコイですね。
顔はしっかりと正面を向いていて、背筋が伸びています。

 歩き方ひとつで魅力的な印象を与えることができます。
 
 人を惹きつけるとき同時に自分も内から元気になっていきます
言い換えれば、元気で明るく肯定の世界を自分から創りだしていると、自然に人を惹きつけるのです。

 ショーウインドウで姿勢、歩き方、立ち姿をチェックしましょう。

 顔の表情も。口角が上っているかな。自分に意識を向けると、ほんとうは美しく健康的な自分に出会いたくなるはずです。

2010/03/10

さあ始めよう !  だがその前に

 去年の夏ごろから、友だちや知り合いが
「このところ顔色がよくなったし、とても元気そうだ。いっときは生気がなかったのに見違えるようだ」
と言うようになりました。

 少数の栄養補助食品は以前と変わらないし、体操もヨガもやってない。
・・・とすると、ウォーキング !

 ちょうど一昨年暮れあたりからカメラ取材という仕事を始めたのです。

 いつも目的地は1地点というよりは1エリアです。
だから歩く、歩く。坂だろうと石ころいっぱいのところだろうと、舗装道路だろうと、石段だろうと。

 アップダウンをクリアしながら被写体を求めて歩きます。時間と競争のときは、早足、走る。半日ぶっ通しは普通になりました。
だいたい10時から夏だと18時くらいまで、冬は日の暮れが早いので15時30分ぐらいまで。

 そして気がつくと、いつの間にか半日歩いても脚に痛みはないし、疲れを感じなくなっていました。

 以前は歩くとすぐ疲れたものです。
いちばん疲れるのは女性のショッピングのお供。
ものの15分もすればたちまち、足、ふくらはぎ、太もも、が痛くなり、
抜けるようにだるくなって疲労こんぱいになったものです。